第19回 木鶏会 職員の感想文紹介

今回のテーマ『運命をひらくもの』を読んで職員が感想文を書いてきましたので、ご紹介します。

悲しみや困難に遭遇したとき、どのように受け止めるか、あるいは、他人の悲しみに寄り添うべきか、考えされられます。

感想文は以下の通りです。

川嶋みどりさんは看護の道一筋70年、92歳の今も全国を飛び回り現役で活躍されています。

そんな活力あふれる川嶋さんですが、20歳の息子が突然この世を去るというとても辛い経験をされています。

私は最近、父方の祖母の一回忌がありました。いつも元気で涙を見せない父ですが、その日は「祖母がいなくなってから、思い出さなかった日は1日もない」といって涙を流していました。父の涙を見て、父も私の見えないところで毎日辛い思いと戦っているんだなと感じ、胸が痛くなりました。そのため、川嶋さんが言っていた「楽しいことがあっても心の底から笑えていない実感がずっとある」という言葉をが父と重なってとても胸に刺さりました。

 私は子どももいないので、息子や娘を亡くすという悲しみは計り知れませんが、悲しいという言葉では表しきれないほど辛いということは分かります。

私もこれから大きな悲しみや人生の壁にぶつかるときが必ず来ると思います。悲しむことは悪いことだとは思いません。ただ、悲しみや困難に押しつぶされてしまうのではなく、川嶋さんのように、困難も人生の糧になると考えて乗り越えていけるようになれたら良いなと思いました

私たちも常日頃、子どもたちの心持ちに寄り添うにはどうしたら良いか、試行錯誤の日々です。

川嶋さんのように、息子や娘を亡くすという悲しみを共有することは出来ませんが、悲しいという以上に「つらい」「痛い」になんとなく近いだろうなと、推測します。

そんな私たちでも、相手の気持ちに思いを馳せる・寄せることは出来るかも知れません。

それが、「相手の心に寄り添う」ということなのかなと、私たちも、記事を読んで勇気をもらうような気分になりました。

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