先日の第14回木鶏会の職員の感想文が職員より提出されました。
出逢いと言うと、一般的には、人との出会いを想像しますが、今回のテキストには「よき本、よき人との出会いが人生の扉を開く」という記事がありました。人ばかりでなく、本との出逢いも、また人生の影響を及ぼすことがあるのだなと気づかされました。
さらに、この記事には私たちが保育の中で取り入れている『キンダーブック』の話も出ていました。
びっくりしたことに、『キンダーブック』が創刊されたのは、なんと1927年だったそうです。
大変身近なこととして、興味深いです。
記事を読み終えて、改めてなのですが、絵本の読み聞かせは総合的な人間性を育てる上で最も優れた方法の一つだなと、感じました。
絵と言葉を通してイマジネーションが育ち、物語を通して人間の情緒や感情が育つ。それはいわば、心の柔らかさとでも言えるでしょう。
今回、ある職員がこの記事の感想文を以下のように書いていましたので、紹介します。
幼い頃に読んだ絵本との出逢いや、かの『キンダーブック』に関する今の園児たちの関わりを綴ってくれています。
「いい本を読んで、いい人にたくさん出逢ってきたから今日の私がある」という言葉がとても心に残った。私は幼い頃から絵本が大好きで父からもよく読んでもらっていた記憶がある。
その中でも特に「ぞうくんのさんぽ」という短い絵本ではあるが、きっとお気に入りで何度も読んでもらっていたのであろうお話が大好きで、この前幼稚園でも見つけ子ども達に読み聞かせを行った。
また他にも記事にもあるように、月1回のキンダーブックも大好きでシールや迷路、お話を家にもってかえり読むことがとてもたのしみだった。
そのたのしみは、今の子ども達にとっても同じだな、と私は感じる。
「キンダーブックを配るよ」と言った時の子ども達の表情はとても嬉しそうで待ち遠しそうにする姿がほほえましい。子ども達にとって、私たち大人にとっても「出会い」というのは「人」だけでなく、絵本や番組、音楽などの環境からも感じるものである。そのような様々な面での出会いにより今の自分がつくられているのだな、とつくづく感じる。
保育者という立場に居る今、人との関係性はもちろん、普段の朝のうた、読み聞かせなどから「出会いの原点」を感じることができる子ども達へ、大人になった時に「あの時のおかげだな」と感じてもらえるような関わり、縁につなげていきたい。