普段、朝の登園準備で年長組が年少組に、お手伝い保育を行っています。
そして、夏休みに、子どもたちの主体性を活かす保育として、たんぽぽ組、にじ組にて「仲良し保育(異年齢児保育)」を行いました。
「仲良し保育」が始まると、年長・中組の子どもたちが積極的に、年少組の子供たちの手を取って自己紹介をしたり、「一緒にあそぼうね。」など会話を交わしたりしていました。
早速、砂場に行く際も、腰を下ろして帽子を被せてあげていました。
さらに、靴がなかなか履けない子には、二人掛かりで、
あとちょっとで履けるよ。頑張って。
と声を掛けながら手伝っていました。
一日の遊びも、パートナーとして一緒に遊びを展開していました。
学年の垣根を越えて、異年齢児の関わりがさらに深まったように感じます。
決して、私たち保育者がお願いしたことではなく、子どもたち自ら取った行動です。
相手の気持ちを推察し、「どうしてあげたらいいだろう」と考えてくれました。
同年齢だと、意見のぶつかり合いが多く見られます。
しかし、異年齢児同士になると、本来子どもたちが持っている思いやりを発揮してくれます。
このような穏やかな時間が流れていくのも、「仲良し保育」の良さでしょう。
これから始まる二学期でも、異年齢児でのお弁当タイムなどで「仲良し保育」を取り入れていく予定です。
幼稚園から一歩外へ出ると、異なる年齢の人と関わる機会も多くあります。
幼児期のうちに縦割りでの人間関係を経験することで、社会性や協調性、思いやりの気持ちが育まれ、今後の成長の糧として活かしていってほしいと思います。