他者を思いやる(進級児編)

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新入園児を気遣うD君

D君は4月から年中組に進級しました。

年少の頃は気持ちの切り替えに時間がかかっていました。涙を流すことも多かったです。

今年度から、クラスのお部屋の場所が1階から2階になりました。

1階にあるトイレの場所が遠くなったけど、フラフラすることなく、すぐにクラスに戻って来ます。涙もほとんどなくなりました。

それだけでも担任としてはD君の成長を実感しています。

そしてさらに、新年度により環境の変化があったけど、大きく成長を垣間見るシーンがありました。

年中から入園してきたE君がトイレに行ってから、なかなかお部屋に帰って来ません。担任がE君のことを心配していると、D君がわざわざ1階に降りて、E君を探しに出かけました。

他人のためにお世話するD君の姿にうれしくなりました。

年少々から年少に進級した子どもたちの頼もしさ

(進級児Hさん、Iさん、Jさん、Kさん)

年少クラスの進級児(年少々から年少へ)の子どもたちを見ていると、時節先輩だなと思うことがあります。

帰りの準備の時です。ロッカーのランドセルを自分の椅子にかけるルールがあります。その工程がなかなかできないある新入園児Fさんがいました。担任も励ましながら「Fちゃん、大丈夫できるよ、頑張って」と声かけしました。

すると、進級児Hさん、Iさんが、新入園児Fさんのところへ駆け寄って、一緒にランドセルをかける、「こうやってかけるんだよ」と仕草を交えて、教えていました。

HさんもIさんも自分のことでも精一杯なはずです。けど、困っている仲間に手を差し伸べるその気持ちが担任も嬉しくて「ありがとう」とHさんIさんにお礼を伝えました。

すると、波及効果が拡がりました。別の新入園児がお帰り準備がなかなかうまくできない様子を察知して、Jさん、Kさんが同じように一連の工程を教えてあげていました。

お互いに助け合う姿があちらこちらで見られて大変嬉しく思います。

年少組のお友達に寄り添う

L君は新学期より年少から年中に進級しました。

朝の体操時の運動場での出来事です。

ある年少組のお友達Mさんが運動場のベンチに座って泣いていました。「疲れた、帰りたい」と泣き喚きます。

すると、L君が「どうしたのかな?」とそっとそばによって声をかけてくれます。

Mさんもたったその一言ですぐに安心した様子。

さらにL君は、Mさんの頭をヨシヨシ、撫でてくれました。

すると、Mさんは先ほどの涙はどこへいったやら、すごく笑顔を見せて、ベンチから立って走って、遊びに出て行きました。

入園して間もない、そして多少なりとも不安を抱えている年少組のお友達に寄り添うL君に頭の下がる思いです。

ありがとう、L君!

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