S君は1学期に給食において、自分で食べる量がまだよくわかっていなくて、残したり、時間内に食べられなかったりということが多々ありました。
もともとS君は登園を渋ることが多かったのですが、ある日、自らの意思で登園出来たのがきっかけで、給食も完食できるようになりました。みんなといっしょに「ごちそうさま」を言うのが、彼の中での使命感のようになるほどに。
2学期になって、クラスに新しいお友達が入ってきました。そのお友達も給食のペースや分量がまだよくわかっていない状態でした。
するとS君が保育者に「あのお友達は、まだ食べ終わっていないよ」と一言つぶやきました。
その言葉を聞いて、S君の成長を感じました。
○みんなでごちそうさまを言う前に、すでに給食を終えて静かにテーブルで待つことが出来ていること
○周りのことが見えるようになったこと。
○そのことを保育者に伝えられるようになったこと
保育者が大変うれしくなった瞬間でした。