登場人物
- Aさん・・・ サッシに頭をぶつけた
- Sさん・・・ ぶつけた瞬間を見ていた
先日のあるクラスでの出来事です。
Aさんはクラスの部屋のガラスサッシに頭をぶつけてしまいました。廊下を走って頭をぶつけてしまったので、Aさんは悪いことをしてぶつけたと思ってなかなか保育者に言えずにいました。
頭をぶつけた時、そばにいたSさんは、Aさんがぶつけたことをこっそりと保育者に伝えてくれました。
それを聞いた保育者がAさんに「どうしたの?大丈夫?」と尋ねると、Aさんは、自分が悪いことを自覚していたので、「何でもないよ」みたいな感じで保育者に答えました。とりあえず、大きなけがではなかったので、その日は保育者も静観することにしました。
すると、翌日のことでした。SさんがAさんにお手紙を書いて渡しました。
「Aちゃんへ おでこ大丈夫? 大丈夫だったら私にもお手紙ちょうだいね 」と。
Aさんが気まずいと思っていた気持ちを、Sさんは汲み取ったのでしょう。お手紙という方法でAさんのことを気遣ってくれた、温かいエピソードです。