(登場人物)
- 自己発信がやや苦手でちょっぴりはにかみ屋な Aさん
- おもちゃ遊びをしていた Bさん
- 〃 Cさん
- 〃 Dさん
自由遊びの時間で少し感動したお話です。
Bさんが使っていたおもちゃをいきなりCさんは取り上げてしまい、ケンカになりました。すると、Bさんは号泣してしまいました。するとそこに、いつも言葉を発することの少ないAさんが、Bさんの所へ駆け寄って、「どうしたの?」と声をかけてくれました。それでも、Bさんは泣き喚いて理由を伝えられません。あまりにもBさんが泣くので、一緒におもちゃで遊んでいたDさんも駆けつけて、事情を保育者に伝えようとしました。
その時でした。Aさんは、ケンカの発端となったCさんの所へ行って、「Bちゃんに返してあげて」Cさんに優しく、けど毅然と伝えました。すると、Cさんも「わかった」と素直に聞いてBさんにおもちゃを返しました。
一件落着。
保育者の力も借りずに、見事に子ども同士で解決してくれました。
今回の物語で感じたことは、日頃、自己発信が少し苦手なAさんの意外な一面です。困っている人へ手を差し伸べることのできる、内に秘めたAさんの「優しさ」と「正義感」を発見しました。
そして、今回のケンカを自分たちだけで解決したBさん、Cさん、Dさんにも拍手です。Cさんも素直さがあって立派だったと思います。